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随分前ですが、観葉植物を生産している現場を見に行ってきました。

行ってきたのは中部地方のある地域。ガラス温室やビニールハウスなど植物生産を手がける施設が並ぶ中の数件にお邪魔しました。

シュガーバイン、ポトス、シェフレラといった比較的いろんなお店で入手可能な植物から、ガステリアやリプサリスなどのちょっと珍しい植物まで色々と扱っている生産者ばかり。どの方も直接販売は行なっていないようなので、生産地の詳細は非公開です。

インテリアの一つとして販売されている植物の生産現場を知るきっかけになれば幸いです。

つる性植物の王道の一つ「シュガーバイン」




濃い緑の葉っぱが特徴のツル性の植物、シュガーバイン。吊り鉢を使って室内空間を演出する植物として多用されます。白かべの部屋に濃い緑色のシュガーバインが、素敵なコントラストを生み出します。

ツル性の観葉植物といえばアイビーヘデラも人気植物の一つですね。



こちらの生産者さんは、シュガーバインの生産に縦長の鉢を使用します。

鉢の高さを利用してシュガーバインのツルを伸ばしていくのです。そして、ある程度ツルが伸びてきたところで温室の上部の空間に吊るしたり、支柱に巻きつけたりするなどのアレンジを施していきます。この生産方法は、温室内の空間を効率的に使い生産量を最大化するのが狙いなんだとか。

それでも、高品質なシュガーバインを作るためにはある程度のスペースが必要なので、1鉢あたりの製造コストはどうしても高くなりがちなんだとか。

いろんな場所で見かける万能植物「ポトス」




カフェやオフィスの休憩スペースなど、いろんなところに設置されている植物の一つ。

水やりを適度に行なっていれば、長く鑑賞できます。太陽光の当たらない場所でもある程度生き延びるほど生命力の強い植物ですので、植物の取り扱いが初めての方にもオススメできる観葉植物です。



ポトスもツル性の植物なので、吊り鉢、ヘゴ仕立て、タワー仕立てなど、色々なアレンジが施されています。設置する空間に合わせて大小様々なサイズがあるので、空間演出のための選択肢が多いのも嬉しいところ。

新生活や新年度といった区切り目となる季節となる3月〜5月は、観葉植物の需要が飛び跳ねるそうです。ポトスはオフィスや喫茶店だけでなく、色々な店舗の店内インテリア植物として活躍するため、新店舗オープンの贈答品としても需要があります。

土を使わない観葉植物たち




これはパキラ・アクアティカですが土に植わっていません。

おしゃれな器に入っており、お店でよく目にするスタイルですが、よく見ると茶色い石のようなもので植え込まれています。これは、粘土を主原料にした多孔質の粒状土で、室内利用に人工的に改良されたものです。

参照:セラミスグラニュー



セラミスを始めとする人工用土の登場によって、土を使わずにある程度の植物を鑑賞できるようになりました。培養土が不要のため、マンションやアパートなどの集合住宅でも安心して取り扱うことができ、植物の設置可能場所を飛躍的に拡大させるきっかけになったのです。

水耕栽培で土を使わずに効率よく生産




プールベンチといって、まるで水槽のような棚を使って植物を育てます。水と栄養分のみで栽培するため、水耕栽培と言います。

また、この水槽は、色々な工夫が施されています。ただ水を張るのではなく、藻の発生を抑制したり、栄養分を均等に施すために、一定の水流で循環するようになっていたり、水分量を調整するための「しかけ」がいくつか用意されているそうです(詳細は、企業秘密と言われちゃいました)。



セラミスなどの人工用土を利用するためには、生産段階から土を除外しておいた方が効率的。そのため人工用土を活用するのが前提で生産される観葉植物は、水耕栽培一般的なのです。

多肉植物が密かなブーム




多肉植物の王道はエケベリアでしょうか。まるで花びらのような形に展開する草姿がSNSで写真映えすることから、格好のネタとして人気となっています。

参照:多肉植物ハンディ図鑑―サボテン&多肉植物800種類を紹介 !



これはガステリアです。厳密には多肉植物とはちょっと異なるようですが、近年の珍植物ブームに乗っかって、こんな不思議な植物も脚光をあびるようになっています。



他にはリプサリスも多肉植物の一つ。サボテンの仲間になり、ツル性植物とはちょっと異なるのですが、ひょろっと伸びるような形状が一部の植物マニアから支持されてます。



最近では、色々な雑貨屋さんも注目しているみたいで、おしゃれな鉢を使って販売する店が増えています。種類も豊富なため、リプサリスの仲間をコレクションする方も珍しくないんだとか。

生産者のこだわりを感じ取った圃場見学


このように普段園芸店などでしか目にすることのない「飾るための植物」が、どのように生産されているのかを知ることができたのはとても貴重な体験でした。

どの生産者さんも、よりよい品質を目指した製品づくりを心がけており、自分が手がけた植物がインテリアとして多くの方に利用してもらうことを常に目指しています。そんな生産者の「こだわり」の詰まった植物を、我々消費者が簡単に枯らしてしまっては、せっかくの価値が台無しです。

私たちも、植物に寄り添い、気にかけてあげることで少しでも長く鑑賞することで、生産者の「こだわり」をもっと感じ取っていくことが大切なんだと思います。


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